大戦争が迫る 「シェイク・イムラン・ホセインとアレクサンダードゥギン」 2025年7月11日
シェイク・イムラン・ホセイン氏(Sheikh Imran N. Hosein)は、トリニダード・トバゴ出身のイスラム教学者、作家、哲学者です。1942年生まれで、イスラム終末論、世界政治、経済、現代の社会経済・政治問題に特化した研究を行っています。 • 音声の現地の出演者:シェイク・イムラン・ホセインとアレクサンダー・ドゥギン教授 この動画は、イスラム教学者のシェイク・イムラン・ホセイン氏と、ロシアの哲学者アレクサンドル・ドゥーギン氏による対談を記録したもので、世界の現状と未来について終末論的な視点から深く掘り下げています。 特に、ロシアの役割、キリスト教徒とイスラム教徒の関係、そして「ダッジャール」(反キリスト)の出現に焦点を当てています。 以下に、動画の内容をまとめました。 終末論が示す世界の未来:イスラムとロシア正教が語る「大いなる戦争」と「ダッジャール」の出現 私たちは今、歴史のどの地点にいるのでしょうか?イスラム教学者のシェイク・イムラン・ホセイン氏とロシアの哲学者アレクサンドル・ドゥーギン氏の対談は、世界が劇的な変化と前例のない課題に直面しているという終末論的な視点を提供します。 共通の信仰と抑圧への抵抗:イスラムと東方正教の接近 ホセイン氏は、イエス・キリストの再臨を信じるのは世界でイスラム教徒とキリスト教徒の二つの民族だけであると強調します。 特に東方正教会のキリスト教徒は、この点でイスラム教徒と自然に近づくべきだと主張します。イスラム教は抑圧に対してゼロトレランスであり、真のキリスト教徒もまた抑圧に抵抗し、抑圧された人々を解放しようとします。 この共通の使命が両者を結びつけ、エルサレムへの共通の情熱を持つ両者は、預言者ムハンマドによって預言されたエルサレム解放のための同盟を形成すべきだと論じています。 クルアーンが警告する「ユダヤ・キリスト教同盟」の正体 クルアーン第5章51節を引用し、ホセイン氏は「信仰を持つ者よ、ユダヤ人やキリスト教徒を友や同盟者とするな。彼らは互いに友であり同盟者である」と述べます。これは、ユダヤ人とキリスト教徒が互いに友であり同盟者となる未来の時代をクルアーンが予見していると解釈され、この「ユダヤ・キリスト教同盟」は、シオニズムによって固められた西側のキリスト教に位置づけられています。 一方、クルアーン第5章83節では、「イスラム教徒に最も愛と友情が近いのは『我々はキリスト教徒であると言う者たち』である」とされており、これは傲慢さを持たず、修道生活を送る司祭や修道士がいる東方正教会のキリスト教徒を指すと説明されています。 「ダッジャール」(反キリスト)の3段階のミッションと世界の支配構造 ホセイン氏は、終末の邪悪な首謀者である「ダッジャール」(反キリスト)が、その使命を3つの段階で遂行すると説明します。
- 第1段階: 英国を拠点とし、ポンドを介して世界の金融システムを支配した「パックス・ブリタニカ」の出現。
- 第2段階: 米国への移行と、ドルを介した金融支配である「パックス・アメリカーナ」の出現。
- 第3段階: イスラエルが米国に代わって世界の支配国家となる試み。この段階では、米ドルが意図的に解体され、イスラエルが支配する新しい金融システムに置き換えられると予測しています。
ロシアの歴史的役割とコンスタンティノープルの真の征服 ホセイン氏は、これらの「大いなる戦争」が始まると、ロシアの歴史的瞬間が到来すると述べています。クルアーンの「ルーム」(ローマ)の章に言及し、預言者ムハンマドが終末の時に「ルーム」と同盟を結ぶと預言したことを指摘し、この「ルーム」は東方正教会のキリスト教世界、すなわちロシアを指すと解釈します。 預言者ムハンマドはコンスタンティノープルの征服を預言しましたが、ホセイン氏はオスマン帝国による1453年の征服はイスラム終末論のタイムラインに合致しないと主張します。 真の征服は、キリスト教徒とイスラム教徒の同盟によって、ハルマゲドン(マラハマ)の後に起こると予測し、この未来の征服の際には、アヤソフィアはキリスト教徒に返還され、イスラム世界は500年間の誤用について謝罪すると述べています。 コンスタンティノープルの戦略的重要性は、ボスポラス海峡の支配にあり、これはロシアが冬に海軍の出口を確保するために不可欠であると説明されています。 迫り来る「大いなる戦争」と核の脅威 ホセイン氏は、トルコがシリアに侵攻した場合、それが「大いなる戦争」の始まりとなる可能性があると示唆します。トルコのシリア侵攻は、シリアの政権交代だけでなく、ロシアに屈辱的な打撃を与えることを目的としていると見ています。 シリアのキリスト教徒がサラフィー派によって虐殺される可能性があり、これはイスラム世界とローマ(東方正教会)の間に深い亀裂を生じさせるためのものだと警告しています。もしトルコがシリアを攻撃すれば、イランも戦争に加わり、ロシアは傍観できない状況になると予測しています。 ホセイン氏は、敵(ダッジャールとその同盟者)がメシア的な執着を持っており、その目標達成のためには、どれだけ多くの人が死んでも、核兵器が使用されても構わないと考えていると警告しています。 ロシアや中国も彼らに屈服することを望んでおり、それがロシア周辺に核ミサイルが配備されている理由だと述べています。これらの戦争が始まると、ハルマゲドン(マラハマ)に向かうことになり、預言者ムハンマドは、その戦争があまりにも甚大であるため、鳥が空から落ちると語ったと述べており、これは放射線や電子機器の機能不全を示唆している可能性があると解釈しています。 結論 ホセイン氏とドゥーギン氏の対談は、宗教間の対立ではなく、各宗教内部の終末論的立場による世界の二極化を示唆しています。彼らの終末論的ビジョンは驚くべき一致を見せており、私たちが直面する未来への深い洞察を提供しています。 シェイク・イムラン・ホセイン氏(Sheikh Imran N. Hosein)は、トリニダード・トバゴ出身のイスラム教学者、作家、哲学者です。1942年生まれで、イスラム終末論、世界政治、経済、現代の社会経済・政治問題に特化した研究を行っています。 彼の主な特徴や思想は以下の通りです。
- イスラム終末論の専門家: イスラムの終末に関する預言(ダッジャール(反キリスト)、ゴグとマゴグ、最後の日の兆候など)について、現代の地政学的イベントや経済・歴史的視点から独自に解釈することで知られています。彼の著書『Jerusalem in the Qur'an』などが有名です。
- 学歴と経歴: パキスタンのアリーミヤ・イスラム研究所でイスラム学を学び、カラチ大学で哲学の大学院研究、西インド諸島大学やジュネーブ国際研究大学院で国際関係学を修めました。外交官としてのキャリアを積んだ後、1985年にイスラムの伝道に人生を捧げることを決意し、世界中を講演して回っています。ニューヨークの国連本部で10年間、月に一度ジュムア(金曜礼拝)の説教を行ったこともあります。
- 宗派主義への反対: 彼は宗派主義に強く反対しており、「ブレルヴィでもデオバンディでもワッハーブ派でもない」と公言しています。一方で、「真のスーフィーの指導者」を高く評価しています。
- 現代経済批判: 不換紙幣(フィアットマネー)を「偽造、詐欺的でハラム(禁じられたもの)、そして驚くほど危険な抑圧と普遍的奴隷の道具」と批判しています。彼は、金や銀といった固有の価値を持つ通貨を用いた自由市場の確立を提唱しており、信仰に基づいたエコビレッジへの退却を奨励することもあります。
- 国際政治・経済への洞察: クルアーンと預言者ムハンマドのハディース(言行録)の学術的な解釈に基づいて、世界の出来事や現代の地政学、国際経済システムを分析し、その将来的な影響について考察しています。
シェイク・イムラン・ホセイン氏は、イスラム世界の現代的な課題を深く掘り下げ、終末論的視点から世界の動向を読み解く、影響力のあるイスラム教学者の一人として認識されています。一方で、その解釈や見解が「陰謀論」と批判されることもあります。
