アレクサンダー・ドゥーギン、  「穏やかな会話の中で / ベンジャミン・A」  2025年11月24日

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アレクサンドル・ドゥーギンが語る「モダニティとの戦い、ロシアの魂、そして真の人民」

モダニティに抗うロシアの哲学者
ロシアの著名な哲学者であるアレクサンドル・ドゥーギン氏は、この対談で、彼が掲げる「反モダニティ」の思想、伝統主義の重要性、そして国際政治における文明論的アプローチについて詳細な見解を述べています。モスクワ大学で教鞭を執るドゥーギン氏は、現代社会が直面する課題を歴史的・哲学的な深みから解剖し、特に「西側(The West)」と「ロシア」の文明的・存在論的な根本的な違いを明らかにしました。

彼の講義の焦点は、「多極世界(Multiparity)」と国際政治への文明論的アプローチ、そして「人民の政治理論」であり、特に「西洋学(Westernology)」、すなわち西側をその有機的な歴史的・地理的限界内に位置づけ直す科学が重要であると説きます。
1. 「西側」の定義:地理ではなく「時間」
ドゥーギン氏は、西側の定義について、ギリシャ人学者のジョージ・バラキス(George Varoufakisではない)の著作を引用し、一般的に考えられている「プラトンからNATOへ」という系譜が不正確であると指摘します。バラキスによれば、「西側」という概念は非常に新しく、19世紀のフランスにおけるオーギュスト・コントを中心とする社会学的サークルで初めて近代的な意味で用いられました。